北欧黙示録 アルプスの少女「カイジ」

・・・バカ バカ!!

この期に及んで、立つことが恐怖だなんて。

そんなんじゃぁ、、いつまで経っても

摂取される側。・・・敗者。

その位置でどれだけ抗ったとしても、結局のところ・・・・同じ。

車椅子で動けたというそのちょっとした幸福感が、

裏を返せば、「偽り」。

その状態を続けたとしても「立つ」という、摂取される側からの逆転の位置には

決してたどり着けない。

結局のところ、今のまんまの状態では、まさに、「泥沼」。

そのことが分かっていながらにして、クララ。

恐怖。

あと1歩踏み出すことができれば、、、自由。

なのに、、、なのに。

・・・恐怖。得体の知れない悪魔が、クララに取り付いて、1歩がでない。

カイジ:「・・・・バ、バカ、バカ!」

クララ:「え?」

カイジ:「クララのバカ!バカバカバカバカ!!」

カイジ:「・・・そんなんじゃぁ、いつまで経っても、たどり着けるもんか!」

クララ:「・・・あ」

カイジ:「俺たちはいつもこう思っているよなぁ。「本当の俺はこんなもんじゃない」って。

     ・・だが!これを見ろよ!これが、、、これが現実!

     こんなわけの分からない山の中に連れてこられて、「ブランコ」。・・こんなの尋常じゃない。

     ・・・が、この尋常じゃない状態こそ、まさに現実。

     ・・・逆にいえば、尋常じゃないからこそ・・・好機(チャンス)。」

クララ:「え?」

カイジ:「・・・今がチャンス、なんだ。この異常事態こそがチャンス。やつらの計画の矛盾なんだ。」

クララ:「矛盾?」

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